平成12年11月28日
時雨もあり寒い一日でした。
さて、「やきもの」の最終段階の焼き上げることの話をうかがってきました。立杭焼・炎丹久窯の紹介ページに掲載しているような「登り窯」と現在多く使われている「ガス窯」で焼くそうです。
「登り窯」では、生生地を使って仕上げ→天日干し→本焼となります。焼〆の場合などは窯変で、できる美しさ、すなわち「焼〆窯変美」は、まれであって希少価値が高いのです。穴窯では、「灰被りの美」というものの「ビードロ釉」という特徴が現れるのも登り窯で焼くからこそ出来る自然の美なのです。
立杭焼では「割竹式半地下連房窯」といって全国的な登り窯より低く作品をベタで並べていました。穴窯では、手狭なため入る作品数が少なく量産できなかったそうです。そのため、量産するために窯の奥行きを長くしたのが「蛇窯登り窯」となったのです。燃料は赤松の木(熱効率を良くするため)を使用し約1週間(窯の長さによって違いがあります。)焼きつづけるのです。赤松の木の灰被りは、緑色(ビードロ)を表す自然の美なのです。、色は赤黒いぽいつや消しとなります。このような状態で赤黒っぽくつや消しと成るのは炭の原料が酸素を吸い込む事で出来あがるものだそうです。また、最終的な作品の窯変は、最終温度からさめ始めた時に色、柄が決まるのだそうです。窯変は焼きあがらないと分からず、これこそ自然の力による窯変美となるのですね。
ちょっと話はそれますが、昔話で「灰被り姫」ありませんでした?(私の思い違いかな?)では、「灰被り(はいかぶり)」ってなに?と思いますよね。それも聞いてきました。穴窯の中で、長時間焼かれることにより、燃えた薪の灰が、焼成中に器にふりかかって、緑色や鳶色を自然に作り出した事だそうです。(弱還元焼成)生産過程が時代に逆行すれば窯変美の希少価値が期待でき、それが、日本古来の「わび、さびの美」となるのですね。では、続きはまた・・・・
忘れていました。第2話で貫入のことを書きましたが、灰釉とガラスで出来る貫入の違いはガラスは約800℃で溶けるが、灰釉は、約1200℃(1000℃以上)でないと溶けないので、焼きつける温度が違うため同じ貫入でも雰囲気は違うのです。